市長選ゲームで再確認できたこと

「市長選ゲーム」とは

先日、渡瀬裕哉氏考案の「市長選ゲーム」を、陰気なタマムシさんが改良して作成した「簡易型市長選ゲーム」を、兵庫減税会メンバーで体感してみました。
「市長選ゲーム」とは、ある仮想の自治体の選挙プロセスをゲーム感覚で体験するものです。
進行役のゲームマスター(GM)1名と、その他複数名の参加者(基本的に市議会議員)で行います。
 渡瀬氏から簡易式ゲームの作成を快諾して頂きタマムシさん(一度ゲーム体験済)が寝るのを惜しんで作った渾身の体感ゲームです。 (渡瀬さん,タマムシさんありがとうございました) 

仮想自治体の設定

まずは「仮想自治体の設定」です。
今回は「春近市」という架空の自治体を、以下の内容で設定しました。

  • 人口は7万人
  • 産業は農業を中心とした街(兵庫県で例えるなら、丹波市のイメージですかね?)
  • 山岳に挟まれた大きく4地区に分かれた中心部と郊外の街
  • 高速道路が走っていて観光名城もある自治体

市長選の立候補者

今回の選挙にはこのお二人が立候補

  • A氏: 現職  元市職員4期目 A地区在住 B地区生まれ 5期目の当選を目指す
  • B氏:対抗馬  今回で3度目の挑戦の元市議 飲食店経営

現職市長のマニフェストには新規事業が勢ぞろい。
市民には✨キラキラした公約に見えるのでしょうか?

演じた役どころ

その他の参加者は、決められた役どころ(基本的に議員)を受け持ちます。

私の役は、前回市議選に立候補し17人の定員枠で、10位当選の4期目、50代の市議で、議会の副議長でもあります。(副議長って権力あるのかな?) 

アクション

秋高地区地盤の私のやれることは少子高齢化で経済が衰退した地区の経済活性化。
秋高地区に産業を取り入れ経済発展できればと思っているが、同じ地区に地盤を持つ他党議員もいてしかも得票数もほほ互角。
呑気にしていたら次の市議選に落選してしまう。
同地盤である彼の言動も注視しつつゲームを遂行、地域の為に何かやらなければといくつものステークホルダー(下表参照)に会っていきます。

市長選が近くなるに従い、まだどちらの候補を応援するかは決めてはいないがどの団体に味方についてもらえば自分が後の市議選に有利か?
また、同地区の他党議員に負けないためには?
そんな中ステークホルダーの団体より力を貸してほしいと対抗馬推しを勧められました。
即答で「わかった 対抗馬のB氏を推すよ!」と返事をしている私がいました。

そう!パワーバランスが、

議員<ステークホルダー

の構図になっているからです。

議員の行動原理

議員は選挙に受かるための票が欲しい。票を持つステークホルダーには頭が上がらない、つまり数の力(票の数)に議員は靡いていきます。
 次の選挙に当選するためには後押しになる後援会や支援者が必要。
数が多ければ多いほど選挙に当選する確率が高くなる。なのでステークホルダーの意向を汲むことになります。
実際のゲームでは、減税派のメンバーは結局増税と契約を交わしてしまいました。
結果的に現役市長が再選することとなり、市長が提案した新規事業が行われる つまり、、、増税してしまうのです。

市長選ゲームの意味

要は、ステークホルダーの中に強力な減税勢力なる団体がいない限り、減税や規制緩和の言葉すら出ないまま(私達の民意は生かされないまま)増税・規制強化が進むだけです。

結論として、私達減税派がやるべきことは

  • 強固に減税を訴える仲間を増やすこと。
  • 難しい議論などではなくパワーゲームに参加し、力のあるステークホルダーになること。
  • あの手この手試行錯誤しながら何度も挫折を味わいながら(トライ&エラー)減税を訴え勢力拡大していくこと。

こそが、減税達成への道だと再確認しました。

当面の目標は

全ての増税に反対の圧力団体としてステークホルダーに参入すること

読んでくださったみなさんありがとうございました。 


(スタッフより補足)本記事は、兵庫減税会代表の文章を、スタッフが代理で投稿しています。



兵庫減税会

兵庫減税会は、2022年1月に発足した、「減税と規制緩和」が、今の日本、兵庫に必要であると考える、無党派の有権者団体です。